Samsung R&D Institute Japan

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Research Areas 研究領域

Digital Appliance

生活家電

「持続可能な未来に向けたコア技術によるデジタルアプライアンス(家電)事業への貢献」をミッションに研究開発を行っており、その開発成果はサムスンの家電製品に広く適用され、世界各国で活用されています。
また、この間培われた家電製品の開発力はもとより、近年の日本の強みである環境・省エネルギー対応などの技術力も強化、さらに未来準備のため日本の産学連携も積極的に推進しており「世界No.1」「世界初」となる独自技術の創出、実現に取り組んでいます。

成果

280W吸引力を実現したStick 掃除機 製品化に貢献

Blower(Motor, Impeller, Diffuser)の要素技術開発を担当、羽根つきDiffuserを採用したBlowerにおいて、その発生騒音を最も強く支配するBPF(Blade Passing Frequency)騒音を抑制しながら世界最高の吸引力、高効率なStick掃除機を実現しました。(2023年~量産適用)

BeSpoke Jet AI 280W
BeSpoke Jet AI 280W
Blower構造
Blower構造

高吸引力・高効率Blowerの開発は、Turbo機械の分野にて低騒音化など数々の実績を有する早稲田大学 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科 太田教授-藤澤講師にご協力頂き、共同研究の形態で2020年3月から推進しました。成果としましては、内部流れを可視化することにより、Wakeの状態、剥離位置を確認するとともに、Impeller前縁にSweepを採用することによって翼端での負荷低減、漏れ流れを低減を図り、WakeとDiffuser負圧面の剥離を低減したことよって高い吸引力と高効率の確保を実現できました。

内部流れの可視化
従来Blower 開発Blower
内部流れの可視化
量産記念で掃除機を贈呈
量産記念で掃除機を贈呈

欧州新Energy規格最高等級ドラム式洗濯機の製品化に貢献

ドラムの回転状態から布量を検知する方式において、精度を悪化する要因となる機械損失、布偏りなどを計測し補正するアルゴリズムを開発しました。これにより検知ばらつきを大幅に改善。適正な水量や洗濯時間の設定が可能となり、業界に先駆け欧州Energy Label Aを取得しています。(2020~量産適用)

欧州新Energy規格最高等級ドラム式洗濯機の製品化に貢献

業務用空調機の小型、軽量Inverter制Systemの実現に貢献

CapacitorやReactor Less Inverterを高調波抑制Algorithm等の新規開発により実現。これにより制御Systemの小型、軽量化が可能となり、10HP System A/C DVM Modelに搭載されています。

業務用空調機の小型、軽量Inverter制Systemの実現に貢献

業務用空調機の省Energy、
低騒音化に貢献

10HPシステムエアコンのファン周辺形状(Diffuser Bell Mouth、Motor-Bracket)を最適化し、空気の渦損失を最小限に抑制。これにより従来対比 2.2dBA↓, 入力8%↓を実現しました。(2014~量産適用)

業務用空調機の省Energy、低騒音化に貢献

Display

ディスプレイ

テレビ、プロジェクター、サイネージなどの主に大型ディスプレイ向けの先行開発と、マイクロLEDや3Dといった次世代ディスプレイに関する研究開発を行っています。 技術分野は、材料開発、回路設計、画像処理、光学設計、工程開発、デバイス開発と多岐に渡ります。
特に日本が強い技術分野に関しては、優秀な国内企業とのコラボレーションによって、サムスンのディスプレイ製品の商品価値を高めることに成功しています。
私たちのビジョンは究極のディスプレイを通して、今までにはなかった体験を人々に提供し、「Wow! これは凄いね」とシンプルに感じてもらいたいということです。
そのために、従来のディスプレイでは表現できなかった明るさ、色、大きさ、細かさ、応答性を実現するべく開発を続けています。

成果

  • 2022年モデル以降のQLED TVに、映像のジャンルをリアルタイムで分類する機械学習のアルゴリズムが搭載されています。
  • マイクロLED TVの製造工程中、マイクロサイズのチップを大量に短時間で転写する工程に、開発技術が採用されています。
  • 2023年に生産が始まったマイクロLED TVに、設計した駆動回路が採用されています。
  • CES2024で発表されたBallieに、設計した光学部品が搭載されました。
MICRO LED
MICRO LED
3D Display
3D Display
Projector
Projector

Image Processing

画像処理

サムスンのスマートフォンGalaxyの大きな差別化要素であるカメラ機能・画質改善機能の開発を行っています。サムスンのGlobal R&D Networkの中でも画質改善のアルゴリズム開発に関して重要な役割を果たしており、Auto Focus, Auto Exposure, Auto White Balance(3A)に代表される画質改善技術においてAIの応用も含めた最新の画像処理技術開発を行っています。
スマートフォンの画像処理は限られた計算資源を使ってリアルタイムに処理されることが必須であり、画質品質向上と高速軽量化を両立しながらVersion Upを進めています。

成果

  • Galaxyのフラッグシップモデルに搭載されるカメラの高画質化アルゴリズムを開発。
  • AWB性能はベンチマークでもトップクラスの性能を確保しています。
成果①
成果②

Mechatronics

メカトロ二クス

独自のセンシング技術やアクチュエータの開発など、サムスン本社の様々なR&D部門とともに多種多様なメカトロニクス要素技術の開発を行っています。代表的な例としてはRoboticsの開発があり、非常にパワフルで重いものを持ち上げることができるのに壊れやすかったり崩れやすい物をそのままの形でハンドリングするような繊細な作業も実行可能なロボットハンドなどの開発を行っています。将来的に家庭にロボットが入って人々の生活を豊かにする人間のパートナーとして活躍したり、工場に入って今まで不可能だった複雑な組み立てを行うことを可能にするなど、豊かで便利な社会を実現していくことを目指して、最新のRobotics技術の開発を行っています。

成果

  • Samsung Bot Handyに代表されるロボット開発に必須となる要素技術開発を行い、様々な発表に貢献しました。
  • CES2020~2023にて発表された様々なロボット技術開発に貢献しました。
成果①
成果②

Mobile Solutions

モバイルソリューションズ

スマートフォンは、今や日々の生活に切り離せないものであり、生活の中心にある、といっても過言ではありません。スマートフォンの安全面や機能面に対する期待や要求は、近年益々高まっています。サムスンのスマートフォンは、世界各国の消費者の皆様の期待に応えるため、高品質のハードウェアを開発する一方で、各国のユニークな市場に密着したサービスを開発し、提供しています。日本においても、ナンバーワンのユーザー体験を提供するため、革新的なサービスを開発し、皆様にお届けします。

成果

  • 新規プロジェクトであり、成果創出はこれからとなります。
成果①
成果②

Open Innovation

オープンイノベーション

サムスンのコンシューマ製品(※1)や先端技術(※2)に関連する日本の優れた技術(素材、センサー、H/W、S/W、App.、ソリューションなど)を発掘し、協業連携を積極的に推進しています。
大手からスタートアップまで優れた技術を保有する全ての企業・大学研究室と連携を進めています。
テレビ・放送の標準化活動では、各規格協議会に参画し、新技術の採用活動を行っています。
※1 : スマートフォン、ウェアラブル製品、大型TV、プロジェクタ、次世代家電
※2 : ロボット、AI、AR、3Dディスプレイ、他

成果

  • Samsung Mobile Advance (Acceleration Program)の募集活動では、スタートアップ企業様の技術を4件採用しました。(2023年時点)
    ※スタートアップ企業様への投資実績は全8件あります
  • 製品・技術によって開発する担当部署が異なりますが、それぞれ毎年コンスタントに複数件のPoCを実施し、製品搭載につなげています。
成果①
成果②
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